今回の事例は、親が施設に入所するが親族では
誰も利用する予定が無いため今後どのようにしたら
良いかの相談でした。
貸家とするか、売却するか
空き家となった家を貸すのか、売るのか、
本人が自宅に戻るつもりでいるなら貸すという選択に
なりますが、戻るつもりもなく施設に掛かる費用に
充てるために売却するという事もあります。
今回の相談では戻る予定はいまのところ無いのですが、
売却する気持ちは無いとの事で、貸家として貸し出す
準備をしていくことになりました。
毎月の賃料収入があれば、固定資産税・都市計画税、
施設費用を賄う事ができます。
その他賃貸管理費用や建物不具合、庭木剪定、税金など
継続的に掛かる費用もありますが、賃料の見込み額が
費用を下回る事は無いので問題ありませんでした。
貸すための準備
貸すと決めたら何をしたらいいのか?
まずは荷物の片付けと始めたのですか荷物の多さに
途方に暮れてしまっていました。
本人は高齢で一人暮らしだった為それ程荷物の整頓が
できたわけでないため、それを親族で整頓しながら
片付けをするには大変な作業となります。
相談時にはある程度貴重品類はまとめていましたので
買取業者に見てもらい、それから荷物処分業者へ
依頼をする事になりました。
買取業者は意外と持っていってくれます
買取というとハードオフ等の店舗に持っていって
その場で鑑定してもらうという形を思うのですが、
お店によっては自宅まで見に来てくれます。
店舗だと持参したものを見てもらうので持っていける
ものは限られます。
来てくれるなら家にある買取可能なもの全て見て
買取り又は買い取れないけど引き取ってくれる物も
あります。
買取業者に来てもらい、建物内の買取、引取可能な
物を見てもらい、実際に品物回収は業者で行って
くれるので片付け、搬送等の手間が省けました。
作業の際には立会が必要となりますが、雑談でも
しながら任せられるので、自分で片付けをしなくては
ならないという億劫になる気持ちから解放されて
すっきりしていました。
後は残ったいらない荷物を処分業者に依頼して
片付けしてもらい、建物はスッキリしました。
でもスッキリした分壁クロスの汚れなど見えて
いなかった部分が現れました。
建物のリフォームを考える
他人に貸すことになりますので、賃料をもらえる
状態にしていかなくてはなりません。
それでもお金を掛け過ぎても割に合わないため
バランスが大事となっていきます。
今回の相談では外壁塗装をした方が良い時期と
なっていたので、入居者が決まる前に塗装して
頂く事になりました。
貸し出す準備で行ったリフォーム
- 外壁塗装
- 庭木剪定
- 壁、天井クロス貼替え(黄ばみ、汚れある面)
- 畳表替え
- 網戸張替、建具調整
- 水回りの水漏れ部分補修等
- ハウスクリーニング
- 玄関鍵交換
などが主なもので、その他細かい物もあります。
今回は外壁塗装を行って大きな出費がありました。
入居者募集をする
入居者募集開始については早く始めて入居者を
探したいところではありますが、リフォームの
完成時期状況によっては入居時期が決められず
入居者の予定を狂わせてしまう場合もありますので
気を付けて下さい。
リフォーム業者の作業日程を確認して、入居可能日を
少し余裕持たせて募集する事になりました。
ちょうど年末だったので年明けからの人の動きに
合わせて入居者募集ができるタイミングでした。
まとめ
今回の相談では建物の築年経過数が20年程で外装、
内装ともに見た目をリフォームすれば貸せる状態と
なりました。
建物によっては築年数が昭和の場合はリフォームに
水回り設備の交換等大きな費用が掛かることが
多いです。
入居者が入居した後は建物の不具合等の相談、費用の
負担がありますが、賃貸管理を行っている不動産屋に
管理を任せれば入居者の対応は行ってくれます。
今回の相談でも当初から管理会社に全て任せて頂くと
言うことで準備していきました。
ご自身での管理では分からない事や、入居者への対応、
契約が終了する際の退去精算等不安となる事が多いので
空き家となる家を貸すことを考える場合は、家の荷物を
一通り片付けしたら賃貸管理を行う不動産屋に
相談してみてください。
ちなみに、先々売却の可能性もある場合は賃貸管理と
売買も行っている不動産屋もありますので、そういった
業者に相談すれば、売却する場合に目安となる金額や
売却する際の手続き等アドバイスをしてくれます。
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