空き家を売るという選択により得られるものとは、
空家の心配事、管理、費用、時間の浪費からの解放、
と言えます。
建物は劣化していきます
建物の外装、内装・設備は経年劣化していきます。
例えば外装の劣化として
- 外壁を触ると粉がつくチョーキング現象
- 外壁のひび割れ
- 外壁のつなぎ目のコーキングのひび割れ
- ベランダ等鉄部分の錆
などがあり、放置すれば雨漏りの原因やひどい錆だと
ベランダ等部品の落下の原因にもなります。
内装・設備の劣化の例として
- クロスの変色、剥がれ
- フローリングの日焼け
- カビや雨漏りが原因による腐食
- 水道パッキン硬化による水漏れ
などがあり、これも放置すると空き家は換気をする
機会が少ないので腐食も進みやすいです。
現状維持するための管理作業、費用は継続的な劣化で
掛かってきますし、建物の劣化が原因の他人へ迷惑を
掛けてしまう心配、これが無くなるということは
ご自身にとっては有意義な時間が増える事になります。
売却という選択ができない訳
空き家は端から見れば売却した方が良いかと
思うのですが、売却しない選択にはそれなりの
理由があるかと思います。
例えば、
- 売却をする手続きが面倒
- 共有のため自由にできない
- 家族が利用するかもしれない
- 親に売るなと言われた
- 思い入れがある
- 売却しても解体等費用のほうが掛かる
- 所有者本人の意思表示が難しい状態
などが思いつきます。
売却してスッキリするのが一番とは言えませんが、
家族とよく話して、今後負担する事になる費用、
浪費する時間、みんな年を取ることを踏まえ、
また、子ども世代に残すのが本当に良いのか?
子供の負担、足かせにならないかを
話しておくべきです。
話す事により家族の考え方や希望が分かります。
もちろん揉めたり妥協する事も出てくると思いますが
何もしないで空き家をただ所有する事になる事は
避けたいものです。
売るという選択
空き家となっている場合の選択として最終的には
ほとんどが「売る」という選択となる人が多いかと
思います。
その選択ができない状況の場合もありますが、
売る事により費用負担、時間の浪費などから
解放されます。
売るつもりは無い、すぐには売らないから
何もしないは避けて下さい。
やはり空き家となっている不動産と向き合い、
自分で管理していく場合の費用と時間の浪費、
売った場合にはいくらになりそうか?
経費はどの位掛かるのか?
土地、建物にある潜在的な問題(境界など)を
知ったうえで、現状維持とするか売却するのか?
自分だけの問題と考えず家族の問題として
後から最善の選択だったと話せるようにして下さい。
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