空き家を維持するメリットとデメリット

空き家の悩み事

空き家となった建物を売却・賃貸をしない場合、

資産、子供用として所有していくにしても、維持費用は

掛かります、維持する良い点、悪い点をまとめました。

                         

空き家を維持・管理するメリット

メリットとして考えられるのは

  • 資産として所有できる
  • セカンドハウス、別荘として利用できる
  • 仕事部屋、趣味の部屋、倉庫等として利用できる
  • 現在の住まいと違った将来の移住先として
  • 子供の将来の住宅又は住宅用地として

ただ、このメリットには下記の注意が必要です

  • セカンドハウスとしていたが行くのが億劫になり義務感で行くようになった。
  • 仕事部屋、趣味の部屋としていたが、子供が成長して家を出て今の自宅で十分となった。
  • 将来の移住先として考えていたが年を取ってから引越は大変だと思い始めた。
  • 子供用として考えていたが、子供自身で別に家を建築してしまった。

と、先々の加齢や子供の成長などにより当初に

考えていた形とは違ってきてしまい、

メリットと思っていた事がデメリットとなって

しまっている可能性があります。

年数の経過とともに空き家となっている建物について

見直しをしていくことが大事です。

空き家を維持・管理するデメリット

ではデメリットとして考えられるものは、

・維持管理費用が掛かる

・定期的に現地へ行って草刈り等しないといけない

・建物内の換気、水回りの通水作業

・台風、地震がある度に現地確認が必要となる

・放火、不法侵入の心配、対策が必要となる

・野良猫、ハクビシンや蜂の巣など近隣、通行人に

 迷惑を掛けないための対策、心配

・強風、災害時に家の屋根等飛散により通行人、隣地

 に被害が及ばないための対策

などが出てきます。

空き家を維持していくということは、費用と労力が

必要となります。

では、もう少し細かく見ていきます。

・自主管理の場合に維持管理に掛かる費用

 固定資産税・都市計画税

 電気代

 水道代

 火災保険(空き家専用)

 メンテナンス費用(天災対策等)

 移動交通費

・てきるだけ業者へ依頼する場合

 固定資産税・都市計画税

 火災保険(空き家専用)

 電気代

 水道代

 空き家管理(定期見回り、換気、通水、草刈り等)

 (建物メンテナンスは管理業者の報告により手配)

 庭木剪定費用

自主管理の場合の方が掛かる費用、労力の負担は

大きく掛かります。

業者に依頼をすれば移動は緊急時以外は必要なく、

基本的には業者への手配の電話、支払等のみとなり

報告を待つ事となるので労力は大分減ります。

デメリットとして挙げたものは業者に管理委託等

する事により大幅に未然に防ぐことが可能と

なっていきます。

今はまだ所有する空き家をどうするかを考えて

いないとしても、必要な事は出てきます。

年を重ねれば余計考えるのが面倒になり気付いたら

多大なお金を空き家維持に消費していた、なんて

こともあります。

いま一度、維持管理費用として1年間でどの位

掛かるのかを計算してみて、この状態が5年、10年と

積み重ねた金額を計算してみて下さい。

考え方が変わるかもしれません。

空き家はつまるところ、

・自分、家族で使用する

・建物を貸す

・解体して駐車場や事業用貸地などとして土地を貸す

・中古住宅として売る

・解体して土地を売る

が主な動きとなります。

空き家を所有する事となった時点で、

相続なら売却時の税制特例について、

築年数が古くないなら貸して賃料を得る、など

はじめから維持する事を選択するのでなく、

貸す、売るという選択肢について、

早い段階で検討、もしくは専門業者へ相談をして、

状況が分かったうえで空き家をどうしていくか

考えてみて下さい。

プロフィール
ao

はじめましてaoです

不動産の知っているようで知らないことを、実際に不動産営業として、働く私が経験したことを基に記事を書いています。
これから不動産に関わる人に役立てたら嬉しいです。

◯所有資格
宅地建物取引士
賃貸不動産経営管理士
不動産コンサルティングマスター
ファイナンシャルプランナー2級

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